nakamura795

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関係刺激によるマインドフルネスのまとめ

関係刺激によるマインドフルネスのまとめ

マインドフルネスの機能を、関係刺激の考え枠組みを利用してまとめた。 理解のために具体例や反例を表で挙げている。

考え枠組み(モデル)とは

  • ※機能的文脈主義の科学哲学による。
  • 私達はモデルによって世界(心、自身も)を理解し予測している。
  • 私達はモデルによって世界に影響を与えている。
  • 適用するモデルによって、予測と影響の度合いが異なる。
  • 予測と影響の度合いが高いモデルは、私達の目的達成のためにより役に立つモデルであると言える。
  • 低次なモデル(独自用語):予測と影響の度合いが相対的に低いモデル。
    • 例:今このように行動すれば(しなければ)、良い(悪い)結果になるだろう。
  • 高次なモデル(独自用語):予測と影響の度合いが相対的に高いモデル。
  • 高次なモデルを適用すべき理由
    • 意図してモデルを持たないと、低次のモデルが適用されてしまうため。
  • モデルは真実そのものではない。
  • 本稿では、心を予測し影響を与えるための高次のモデルを提示する。

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考え枠組み

心の位相的特徴(位置関係の特徴)(独自用語)に対する考え枠組み

  • 生体と心は別である。
  • 発達という過程によって、生体に次第に心が形成されていく。
  • 自分の心から自分の心に直接影響を与えることは幾分可能。
  • 自分の心から他者の心に直接影響を与えることは現時点では不可能。
  • 心の理論:他者の心の状態、目的、意図、知識、信念、志向、疑念、推測などを推測する心の機能。
  • 心の理論が成立するのは、他者の心に直接影響を与えられない位相的特徴があるため。
  • 文脈:心が影響を受ける周りの環境をまとめた概念。
  • 他者の心には、文脈に依る関係刺激(後述)(独自用語)を提示して間接的に影響を与える。
  • 自分の心にも文脈に依る関係刺激を提示して、予測と影響を高める。

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心の位相的特徴

関係刺激に対する考え枠組み

  • ※文脈的行動科学による。
  • 言語行動:思考、考え、思い、感情、気分、衝動など。
  • 刺激の機能:刺激は、その内容に依る次の行動を促す機能を持つ。
  • 刺激の指し示し:刺激の内容を「刺激が指し示している内容」と表現する(独自用語)。
  • 関係刺激:複数の刺激を関係づけることによって新たな刺激を生成する仕組み(独自用語)。
  • 関係刺激の例:言葉、例え、メタファ、マインドマップ
  • 刺激機能の変換:関係刺激の内容に依る行動は、元のそれぞれの刺激の内容に依る行動とは大分異なる。
  • 直示deixis:発話される場面によって指示する内容が決定される言語表現。
  • 文脈的行動科学では、行動を、文脈内で果たしている機能として理解する。行動が環境内でどのような結果をねらいとしているかを検討すれば、行動への予測と影響を高められる。(RFTをまなぶp12より)
  • 表:文脈的行動科学の随伴性の用語について、相互関係により意味が明らかになるため、書き下しによる説明を省略する。

表:直示の区分

直示
人称直示 私、あなた、彼、お母さん、いとこ、社長
時間直示 今、過去、未来、今日、明日、今週、来月、来年
場所直示 ここ、そこ、あそこ、右、上、前
談話直示 これ、それ、あれ、この、その、あの
刺激 刺激の指示先 関係刺激の例 変換された刺激の指示先
"the SMALLER BALL" "NOT a SMALLER BALL"
"the BIGGER BALL" "NOT a BIGGER BALL"

表:文脈的行動科学の随伴性

- 機能文脈キュー 関係文脈キュー 条件性弁別 先行刺激 行動 短期結果 長期結果
略記 Cfunc Crel Cd A B C C
英語 Functional Contextual Cue Related Contextual Cue Conditional Discrimination Antecedent Behavior Consequence -
"POINT" "to" "the BIGGER BALL" 。○ ○← "Good!" 言語の理解

参照:http://anzact.com/wp-content/uploads/2014/03/HISTORY-OF-RFT.pdf

考え枠組みを利用して得られる一般的な知見

  • 実在感・真実感・真理感:刺激が指し示している内容が実在し真実であるように感じてしまう現象。(独自用語)
    • 例:言語刺激「梅干し」を提示すると梅干しに関する様々な体験が想起される。
    • 独自用語を定義した理由:「実在論」「真実」を相対化し、この言葉が内在している高い信憑性を一旦無効化(invalidate)するため。
  • 誤推測(独自用語):指示に対して、対象者が低次のモデルを適用して誤解(誤った解釈)をしてしまう現象。
  • 生成された関係刺激が指し示している内容が持つ、存在可能性に関する性質。
    • 論理学的・数学的に存在不可能。
    • この世界の物理学的に存在不可能。
    • 現時点では存在しないが、努力や技術の発展等により実現可能。
    • 現時点で既に存在している。
    • 存在する世界または存在しない世界があり得て、この世界がどれに該当するか不明。
  • 関係刺激の実在感・真実感・真理感:関係刺激が指し示している内容が実在し真実であるように感じてしまう現象。
    • 例:言語刺激「梅干しを漬けましょう」を提示すると樽・瓶に関する体験が想起される。
  • 関係刺激と一貫性:確立された関係刺激は、今度はそれ自体が一貫性がある、意味が正しい、意味が分かるような随伴性となり、以降の行動に影響を与える。このプロセスは幼少期から現在まで積み重ねられてきている。(臨床行動分析のABCより)
  • 関係刺激の影響力:確立された関係刺激による言語的な随伴性は、言語以外の(実際の)随伴性よりも強い影響力を持つ。(臨床行動分析のABC p197より)
  • 確立された刺激関係を消すことの困難性:上記の理由より、確立された関係刺激の内容と反するような関係刺激は確立しづらく、抵抗反応性を受けることもある。(臨床行動分析のABC p195より)
  • 関係刺激への非効率的な影響の与え方:確立された関係刺激と反するかのような関係刺激を提示する。
  • 関係刺激への効率的な影響の与え方1:確立された関係刺激に新しい関係刺激を「加える」かのような関係刺激を提示する。
  • 関係刺激への効率的な影響の与え方2:確立された関係刺激による随伴性に反するような、(実際の)随伴性を指し示す関係刺激を提示して、対象を(実際の)随伴性の中に入れる。

表:誤推測のパターン(独自概念)※1−1

登場人物 表現 変化
話し手 あのときは思いがなかった 元の状態のタクト
聞き手0 このときは思わない状態にしなければ 時制が変化、自己マンドに変化
聞き手1 意図すれば思わない状態に制御可能 コントロールアジェンダに変化
聞き手2 このときは思いを無かったことにすれば良い ルールとの不一致を回避
聞き手3 自分は思いを無くせないのでだめだ 自分への判断に変化
聞き手4 楽になるために全ての思いを無くさなければ 感情のゴールに変化
聞き手5 いつ発生するか分からない思いの生成を防ぐため、思いのことを常に意識しなければ コントロールアジェンダに変化

表:誤推測のパターン※1−2

登場人物 表現 変化
話し手 あのときは判断なしに観察していた 元の状態のタクト
聞き手0 このときは判断なしに観察しなければ 時制が変化、自己マンドに変化
聞き手1 意図すれば判断なしに観察できる コントロールアジェンダに変化
聞き手2 このときは判断していないことにすれば良い ルールとの不一致を回避
聞き手3 自分は判断なしに観察できないのでだめだ 自分への判断に変化
聞き手4 楽になるために観察から全ての判断を無くさなければ 感情のゴールに変化
聞き手5 いつ発生するか分からない判断の生成を防ぐため、発生した私的出来事が判断でないか判断しなければ コントロールアジェンダに変化

表:誤推測のパターン※1−3

登場人物 表現 変化
話し手 あのときは思いをそのままにしていた 元の状態のタクト
聞き手0 このときは思いをそのままにしなければ 時制が変化、自己マンドに変化
聞き手1 意図すれば思いをそのままにできる コントロールアジェンダに変化
聞き手2 このときは思いをそのままにしていることにすれば良い ルールとの不一致を回避
聞き手3 自分は思いをそのままにできないのでだめだ 自分への判断に変化
聞き手4 楽になるために思いをそのままにしなければ 感情のゴールに変化

表:誤推測のパターン※1−4

登場人物 表現 変化
話し手 あのときは思考の自動運転が止まっていた 元の状態のタクト
聞き手0 このときは思考の自動運転を止めなければ 時制が変化、自己マンドに変化
聞き手1 意図すれば思考の自動運転を止められる コントロールアジェンダに変化
聞き手2 このときは思考の自動運転を止めていることにすれば良い ルールとの不一致を回避
聞き手3 自分は思考の自動運転を止められないのでだめだ 自分への判断に変化
聞き手4 楽になるために思考の自動運転を止めなければ 感情のゴールに変化

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存在可能性

自分の心を予測し影響を与える方法

  • 柔軟な関係刺激の試行(独自用語):以下の試行により、世界への予測と影響を高める。
    • 様々な関係刺激を生成して、特定の内容(それは世界に属していることも、していないこともある)を指し示す。
    • 関係刺激と内容の一致感を感じたり、妥当性を検証・確認する。
    • 関係刺激と内容の真実感の度合いを感じる。
  • 当てはめてみるアプローチ(心理教育)。
    • 一般的な煩悩の関係刺激(後述)を、数秒前の自分の思いと感情に当てはめてみる。(後述※3も参照)
    • 危険な表現と代替案(後述)を、世の中の文献に当てはめてみる。
    • メタファの誘導について(後述)を、自分の体験に当てはめてみる。
  • 身体感覚からのアプローチ(瞑想的)。
    • ボディスキャン:自分の身体感覚に注意を向ける。(指先、腕、お腹、体幹、足、肺、鼻先)
    • 身体感覚に注意を向けるかのように、数秒前の自分の思い・感情の真実感に注意を向け反応拡大する(シェイピングを応用)。後述※3を参照。
  • 柔軟な視点移動の試行(独自用語)
    • 人称・時間・場所・談話直示の入れ替えを指示して、それぞれの人称の感情や思い等を推測する。
    • 例:もし私が嫌いな人で、嫌いな人が私だとしたら私はどう思いますか?
    • 意義:関係刺激の一部成分は好子嫌子と強結合しており、視点移動によって自他の苦痛に接近にする効果があるため、柔軟な関係刺激の試行のバリエーションを高める。

表:柔軟な視点移動の試行

指示 入れ替え 入れ替え 入れ替え
時間→ 数十秒前 数十秒後
入れ替え ここ
入れ替え そこ
入れ替え
入れ替え

表:柔軟な視点移動の試行の困難度の例

直示 好子 変化 嫌子 変化 困難度
私の お金が 増える 苦しみが 減る
私の お金が 減らない 苦しみが 増えない
私の お金が 減る 苦しみが 増える
私の お金が 増えない 苦しみが 減らない
彼の お金が 増える 苦しみが 減る 中高
彼の お金が 減らない 苦しみが 増えない 中高
彼の お金が 減る 苦しみが 増える 低中高
彼の お金が 増えない 苦しみが 減らない 低中高

一般的な煩悩の関係刺激

行動のねらいの例として、煩悩・症状を以下の表の見出しに分割して検討した。

表:見出しと文脈的行動科学の用語の対応

直示 好子嫌子 変化 願望 行動 短期結果 長期結果 煩悩
Cd、Crel Cd、Crel Cfunc Cfunc B C C -

直示 好子嫌子 変化 願望 行動 短期結果 長期結果 煩悩
自分の お金が 増えて 欲しい - a1 a2
自分の ものが 失われるのは 守る a1 a2
自分の 現状が 低いままでは - a1 a2 不満
自分の 考えが 認められ たい 合う意見だけ見る a1 a2 承認欲
自分の 考えは 正しい はずだ 同上 a1 a2 先入観
自分の 考えは すごい はずだ 同上 a1 a2 おごり
自分の アイデンティティ 認められ たい - a1 a2 プライド
自分の アイデンティティ 壊れるのは - a1 a2 プライド
自分に 名誉が 与えられて 欲しい - a1 a2 プライド
周りから 承認 され たい - a1 a2 プライド
自分だけが 承認 され たい - a1 a2 独占欲
あの人は 価値観を 受け入れるのが 軽蔑 a1 a2 軽蔑、侮辱
自分は正当だから 悪いことをしても 良い はずだ 理由付け a1 a2 無反省
あの人の 悪さが 重大な はずだ 理由付け a1 a2 無反省
あのとき良いことをしたのに 感謝され なかったのが - a1 a2 承認欲
他人と比べて 能力があることを確認し 続けないと いけない 確認 a1 a2 傲慢
あの人が自分の 地位を 貶めたのが 復讐 達成感↑ a2 憎しみ
あの人が自分を 思い通りに ならなくさせるのは 復讐 達成感↑ a2 怒り
あのとき あのように すれば 良かった - a1 a2 後悔
自分の 利益・立場を 守り たい 偽る a1 a2 ごまかし
自分の 利益・地位を 上げ たい 騙す a1 a2 騙し
自分の お金を 出すのは おしい ケチる 安心感↑ a2 ケチ
自分の 利益・地位を 上げ・守り たい 相手に諂う a1 a2 へつらい
死んだ後は 極楽で 永遠に生き たい 信仰 安心感↑ a2
死んだ後は 地獄に 落ちたく ない 信仰 安心感↑ a2 怒り
死んだ後は 永遠の虚無に なりたく ない - a1 a2 怒り
死んだ後は 虚無なのだから この世では何をしても良い はずだ - a1 a2 虚無感
自分の 利益・地位を 独り占め したい - a1 a2 独占欲
仲間からいつも 拒絶されて いるのが - a1 a2 孤独感
本番で 成功 しないと いけない - a1 緊張
周りに 仲間が 居て 欲しい - a1 さみしさ
背反する2つが どちらも 増えて/減らないで 欲しい - a1 悩み
お酒で 気分が 良くなり たい 飲酒 気分↑ a2
お酒を我慢して 気分が 良くならないのは 怠る 気分↑ a2 怠り
勉強をして 面倒な気分に なるのは 怠る 楽↑ 知識↓ 怠り
テストが 面倒なので テストに集中するのは いいかげん 楽↑ 無反省↑ いいかげん
あの人が どのように なっても 関係ない - a1 無反省↑ 無責任
あの人だけが 利益・地位を 上げるのは だだをこねる 獲得 嫉妬感↑ 嫉妬

a1:ルールとの一貫性・アイデンティティが保たれることに依る安心感が増す(嫌子消失)。 a2:慢心・プライド・自分への執着・自己へのこだわりが増す。

これらの表を、自分が今どのような煩悩に支配されていて、どのような長期的な結果を受け取ることになるかに気づくために活用することができる。

直示 好子嫌子 変化 願望 行動 短期結果 長期結果 症状
現在が このような 状態なのは - a1 悲しみ
現在を このような 状態に したい - a1 寂しさ
他人と比べて 低く見られ 続けるのが 紛らわす a1 劣等感↑ 劣等感
自分に この部分が あるのが - a1 うつ↑ 落ち込み
未来に あのように なるのは - a1 うつ↑ 不安
直後に うつが 深刻化するのは - a1 うつ↑ うつ
未来に ひどさが 増してしまうのは - a1 うつ↑ a5
周りに 迷惑を かけているのが 周りを回避 a3 a4 罪悪感
直後に パニック発作 発生するのは 内部感覚から回避 a3 a4 パニック
直後に 不安が 増してしまうのは 同上 a3 a4 不安障害
直後に人に会うことによって 恐怖感が 増してしまうのは 同上 a3 a4 対人恐怖
直後に高所に行くことによって 恐怖感が 増してしまうのは 同上 a3 a4 高所恐怖
直後に広場に出ることによって 恐怖感が 増してしまうのは 同上 a3 a4 広場恐怖
直後に閉所に閉じ込められることによって 恐怖感が 増してしまうのは 同上 a3 a4 閉所恐怖
直後に暗闇に包まれることによって 恐怖感が 増してしまうのは 同上 a3 a4 暗闇恐怖
発表の直後に 恥ずかしさがが 増してしまうのは 同上 a3 a4
直後に死ねば この痛みから 解放される だろう 予期 a3 a4 a6
直後に死ねば 心の安らぎが 訪れる だろう 予期 a3 a4 a6
儀式をしないことによって 不潔感が 増すのが 儀式 a3 a4 潔癖症

a3:安心感・希望が訪れる。 a4:絶望・罪悪感・不安感・恐怖感・孤独感が増す。 a5:臨床行動分析のABC p186より a6:臨床行動分析のABC p189より

コミットメント(主体的・自律的な行動)を少し前面に出すことで、他の煩悩や症状の影響を相対化させることができる。コミットメントも、環境との相互作用で学習され、発展していくものである。

直示 好子嫌子 変化 願望 行動 短期結果 長期結果 価値
自分の主体的な行動で 承認・尊敬 されるのは 嬉しい コミットメント a7 a8 承認・尊敬
自分の主体的な行動で 親和・交流が 深められるのが 嬉しい 同上 a7 a8 親和・交流
自分の主体的な行動で 自然・環境が 守られるのが 嬉しい 同上 a7 a8 自然・環境
自分の主体的な行動で 推しが 有名・幸せになるのが 嬉しい 同上 a7 a8 推し
自分の主体的な行動で 家族が 守られるのが 嬉しい 同上 a7 a8 家族
自分の 価値が 高まるのが 嬉しい 同上 a7 a8 自尊心
自分の 自尊心が 高まるのが 嬉しい 同上 a7 a8 自尊心
自分が 自己実現 するのが 嬉しい 同上 a7 a8 自己実現

a7:コミットメントできたこと(行動に内在)。 a8:主体性・自律性が増す。

考え枠組みを利用して得られる心理学上の知見

概要 説明
心の位相的特徴と等位なメタファ 心理療法はバドミントンに似ている。訓練者は被訓練者のコートに入れないので身体的誘導ができない。訓練者のショット(内的行動)でシャトル(関係刺激)を飛ばし、被訓練者のショットを誘導(シェイピング)するか、良いショットと悪いショットを訓練者が実演して見せる(汎化模倣)。(独自概念)
思いは残り香※3 発生した思いはこれまでの習慣の結果であり、認識した途端に数秒前の状態になるため、直接制御不能である(独自概念)。思いの内容の妥当性を数秒かけて検証するのではなく、数秒前の思いの真実感の強弱・生滅を数秒かけて観察してみよう!と誘導する。言葉では「思いが生じた/滅した」「思いの真実感が強くなった/弱くなった」など現在完了形を使用する。
現実から逃げているわけではない※4 関係刺激(私的体験)と現実が一つに見えてしまうため、私的体験から逃げたり、抑えようとしたり、制御しようとしたりしていることが、外からは現実から逃げているように見える。

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心の位相的特徴のメタファ

表:ACTの概念の時間関係

時間→ 過去 十数秒前 数秒前 未来
後悔 思いの指示先 思い(無意識) - 後悔に依る行動 -
不安 - 思い(無意識) - 不安に依る行動 思いの指示先
認知的フュージョン 指示先(真実感強) 思い(無意識) 思い≒現実 思いに依る行動 指示先(真実感強)
私的体験の回避 指示先(真実感強) 思い(無意識) 思い≒現実 避ける行動 指示先(真実感強)
観察 指示先 思い(対象) - 観察 指示先
と思った技法 指示先 思い(無意識) - 「と思った」 指示先
フュージョン 指示先(真実感弱) 思い(対象)⊥現実 観察(無意識) 他の行動の余地 指示先(真実感弱)
アクセプタンス 指示先(真実感中) 思い(対象) 観察(無意識) 他の行動の余地 指示先(真実感中)
価値 - 価値 観察(無意識) コミットメント(価値の影響強) 指示先(真実感強)

表:ACTの行動随伴性

先行刺激 行動 長期結果
思考感情刺激 衝動的行動 煩悩の世界が拡大、価値の随伴性との接触が減少
- ↖※3も参照 -
視点対象指示 観察行動 視点取得・ウィリングネスが拡大
視点移動指示 視点移動 関係反応的柔軟性が拡大
- -
価値刺激 コミットメント 価値が拡大

表:結果が行動を制御するとは、時間が逆向きということではない

-
- A B C - - - -
- - - - -
- - - A B C - -
- - - - -
- - - - - A B C

表:シェルピンスキーのギャスケットによる随伴性の図示

危険な表現と代替案

私たちの文化は(私的)体験の回避とコントロール方略を支持しており、危険な表現が世の中に蔓延している。以下の表現は聞いた人に非機能的な思いや行動を助長させる危険が高い。危険を回避するため代替表現・代替案を提示する。(自己啓発・スピリチュアル・仏教・宗教・心理学の各業界で特に蔓延している)

見出し 説明
タイトル 否定の指示
危険な表現例 思わない、思うな
危険な点 ※3より思いは直接制御不能。※1−1のように誤推測させてしまう。
代替案 ※3
危険な表現
思わない、考えない、怒らない、求めない、避けない、争わない、力まない、比べない、抗わない、責めない、悩まない
反応しない、参与しない、反芻しない、判断しない、評価しない、批判しない、否定しない、妄想しない、比較しない、固執しない、固着しない、抑圧しない、抵抗しない、拒絶しない、制御しない、反射しない、排除しない、回避しない、執着しない、苦悩しない
とらわれない、囚われない、縛られない、気にしない、名付けない、愚痴らない
繰り返さない、落ち込まない、決めつけない、追い出さない、不安にならない、影響を受けない、巻き込まれない、飲み込まれない、しがみつかない、抑え込まない
(気づいたものに対して)何も足さない、何も引かない
解釈を加えない、連想を加えない、連想を膨らませない
コントロールしない、ラベリングしない、葛藤に参加しない、自己嫌悪に陥らない、思考に栄養を与えない、自他を分別しない
思いを無くす、思いが無くなる、思いを消す、思いが消える、思いを変える、思いが変わる、思いを落とす、思いが落ちる、思いを捨てる、思いが離れる、思いを忘れる、思いを手放す、思いが放たれる、思いを感じ切る、思いを昇華する、思いが昇華される、思いを浄化する、思いが浄化される、思いを統合する、思いが統合される、思いを消去する、思いが消去される、思いを超える、思いの次元を超える、思いの次元を超えた状態(思考、雑念、感情、価値観、煩悩、我、エゴ、時間も)
怒りを鎮める、心を鎮める(静めるも)
反応パターンを消す、反応パターンが消える、反応パターンを無くす、反応パターンが無くなる(思考パターンも)
反応パターンを変える、反応パターンが変わる(思考パターン、見方、視点も)
不安を解消する、不安が解消される(怒り、悩み、葛藤、囚われも)
強迫観念から解放される(悩み、苦悩、不安、葛藤、囚われ、妄想、抑圧、執着、自己嫌悪、雑念、感情、思考、価値観、煩悩、エゴ、反応パターン、思考パターンも)
ノイズを遮断する、ノイズが遮断される、ノイズを追い出す、ノイズを振り払う(雑音、おしゃべりも)
気にし過ぎ、思い込み過ぎ、考え過ぎ、悩み過ぎ、力み過ぎ
変えようとしない、無くそうとしない、無くなそうとしない、鎮めようとしない、静めようとしない、解消しようとしない、遮断しようとしない、追い出そうとしない、振り払おうとしない、超えようとしない
(思い、考え、怒り、悩み、判断、評価、反応、妄想、苦悩、不安、解釈、連想、雑念、思考、自己イメージの)生成を防ぐ
少欲知足(欲の発生と非発生)、考え方次第、怒りは心のムダづかい、頭の中を空っぽにする、思考にブレーキをかける

見出し 説明
タイトル 部分否定の指示
危険な表現 判断なしに観察する、判断しないで観察する、無判断に観察する、非判断的に受け入れる(評価、批判、否定、反応、抵抗、回避、比較、制御も)
危険な点 判断しないのであれば、どのようにすれば良いのか説明していないため、※1−2のように誤推測させてしまう。
代替案 ※3

見出し 説明
タイトル 行動させない指示
危険な表現例 思いをそのままにする
危険な点 何もしないのであれば、どのようにすれば良いのか説明していないため、※1−3のように誤推測させてしまう。
代替案 ※3
危険な表現
思いをそのままにする、思いをあるがままにする、思いを現れるがままにする、思いを去るがままにする
思いをただ観ている、ありのままに見守る、観察するだけ
(見るものは見ただけで、聞くものは聞くだけで、感じたものは感じただけで、考えたことは考えただけで)留まりなさい
ただ注意を向ける、流れに身を任せる、単に今ここに存在している
ラベリングした感覚をそれ以上追わない
単なる言葉として認識する(ノイズ、雑音、おしゃべり、ラジオ、映像、映画、ニュースも)

見出し 説明
タイトル 抽象的な指示
危険な表現例 ありのままの自分(そうなれば救われる)
危険な点 具体的にどのようにすれば良いのか説明していないため、低次のモデルが適用されてしまう。
代替案 ※3
危険な表現
ありのままの自分
気づき、気づく
思いを認める、思いに気づく、思いに感謝する、思いを受容する、思いを抱擁する、思いを受け流す、思いを放っておく、思いを受け入れる、思いから目覚める、思いを好きにさせておく、思いに好奇心を持って観察する
自分を慈しむ、自分を愛する、自分を敬う、自分を尊重する、自分を思いやる、自分に共感する、自分に感謝する、自分を受け入れる、自分に優しくする
心をオープンにする、自分をオープンにする、心を開く、自分を開く、すべてを迎え入れあるがままにしておく
避難する、降参する、降伏する
注意を深める、注意深く在る、柔軟な注意、注意を戻す、注意を払う、注意の分割
意識的に行動する、意識する、客観的に観察する
目覚める、目を覚ます
今とつながる、自分自身とつながる
温かい目で見守る、光に包まれる、ありがたい、慈悲深く在る、調和、反応の幅を広げる、存在する、焦点を合わせる

見出し 説明
タイトル 空間的な分離や接近を意図させる指示
危険な表現例 思いから離れて観察する
危険な点 フュージョンを意図しているが、低次のモデルが適用され回避すると誤推測させてしまう。特に回避の強いクライアントには適用を控えるべき。
代替案 ※3(※3は時間軸を考慮した指示であることに注目)
危険な表現 誤推測の例
思いから離れて観察する、思いに近づいて観察する 近づけられれば離れられるはず
思いと距離を置く、思いと距離を置かない 思いと距離を置いてはいけない
思いと同一化せず観察する、思いと同一化して観察する 同一化すれば離れられるはず
思いと一体にならずに観察する、思いと一体になって観察する 一体になれば離れられるはず
思いと一体化せず観察する、思いと一体化して観察する 一体化すれば離れられるはず
思考を押しのける、思考を脇に置いておく 身体から離せば解決するはず
私は思考ではない、思考は私ではない(思い、エゴも) そう思えは分離するはず
自分自身は思考ではない、思考は自分自身ではない(思い、エゴも) そう思えは分離するはず
(感情・感覚・衝動の)居場所・スペース・受け容れる場所を作る 居場所を作れば解決するはず
脱中心化 思考を中心から外せば解決するはず
マインドから抜け出す、雲を抜け出す -
毒矢の喩え 毒矢を外さねば
危険なメタファ
思考を手に持つメタファ
チェスボードのメタファ
流れに漂う葉っぱのエクササイズ

見出し 説明
タイトル プロセスの停止を誤推測させる指示
危険な表現例 (思考の)自動運転が止まる
危険な点 ※1−4のようにプロセスの一部または全体を止めると誤推測させてしまう。
代替案 ※3でプロセスを観察することを強調する
危険な表現
(思考の)自動運転が止まる、自動運転を止める、自動運転が停止する、自動運転を停止する(自動操縦も)
過去と未来を消去する、過去と未来は存在しない
今ここ、今ここを生きる、今ここになりきる、今ここに100%注意を向ける、今ここに完全に集中・没頭する、今起きているすべてのことに意識を向ける、今起きていることに関わりを持つ
この瞬間を生きる、一瞬一瞬を丁寧に生きる、今この瞬間との接触
Beingモード、今に在る、現在に留まる

表:プロセスに関して推測された状態

時間→ 過去 1分前 10秒前 10秒後 1分後 未来
認知的フュージョン 注目 ※5 ※5 ※5 ※5 ※5 注目
私的体験の回避 回避 ※5 ※5 ※5 ※5 ※5 回避
停止が推測された 回避 ※5 ※5 注目 ※5 ※5 回避
観察が推測された 考慮 注目 注目 考慮 考慮 考慮 考慮

※5:見えていない、気づいていない、無視。

見出し 説明
タイトル 主体と客体を混同した指示
危険な表現 視点を感じる、観察している自分に気づく
危険な点 主体と客体が反転した結果、低次のモデルが適用されてしまう。
代替案 視点から思考を観察するように指示する。

見出し 説明
タイトル 自己責任論を意図させる指示
危険な表現例 あなたが選択した
危険な点 自己責任論を誤推測させてしまう。
代替案 表現の有害性を強調する。
危険な表現 誤推測の例
あなたが選択した 選択した自分が悪い
あなたが抵抗している 抵抗している自分が悪い
認知再構成法、認知の歪み、思考の誤り、非機能的な思考(認知行動療法)、不合理な信念(論理情動療法) 自分の認知や信念がダメ
思考は現実ではない 思考している自分が悪い
不安は現実ではない 不安を感じている自分が悪い
自分原因説、自灯明、あなたは犠牲者ではない、自分で想像・妄想した -
危険な表現 誤推測の例 代替表現
(思考・感情・観念に)しがみついている しがみついている自分が悪い 取り込まれている・乗っ取られている・ハイジャックされている・囚われている

見出し 説明
タイトル 現実と私的体験を分離しない表現
危険な表現 現実から逃げている(逃げている自分が悪い)、現実から目をそらしている(目をそらしている自分が悪い)
危険な点 ※4。自己責任論を誤推測させてしまう。
代替案 フュージョンを意図させる表現を使用する。

見出し 説明
タイトル 言語を軽視する表現
危険な表現例 単なる言葉に過ぎない
危険な点 言葉の影響力を軽視した結果、低次のモデルが適用されてしまう。
代替案 本稿の考え枠組みを使用して言葉の影響力を説明し、言葉のプロセスを観察してもらう。
危険な表現
単なる言葉に過ぎない、ただの言葉の羅列
概念に過ぎない、反応に過ぎない
思考は現実ではない、(悟り・目覚めなどは)思考ではない
マインドフルネスは考えるというプロセスのことではない
思考は言葉や映像以外の何ものでもない

見出し 説明
タイトル 説明していない表現
危険な表現 思考は実現する、原因と結果、あたりまえ、今ここ、法灯明、語りえぬものについては沈黙せねばならない、筏の如く(筏が不完全、大多数は川を渡る前か途中)
危険な点 表現に関する説明が別にされていないまたは不十分なため、低次のモデルが適用されてしまう。
代替案 本稿の考え枠組みを使用して説明する。今ここは直示と柔軟な視点移動で説明する。

危険な表現 危険な点 代替表現
あなた フュージョンを促さない あなたのマインド・自動思考・侵入思考・内的話し手
思考を手放す 回避的な試みを助長する 思考を持つ
〜のために 同上 〜と共に
苦しみを切り抜ける、乗り越える、やり過ごす 同上 苦しみと一緒に存在する
真実、実在論、真理 真実感、実在感を相対化する試行を阻害する 真実感、実在感、真理感
考えるな感じろ 錆びているという記述に悪いという評価が自動的に付随するように、自分が感じた出来事に思考が密接に結びついている事実に気づくことを「妨害するような」Cfuncになっている。 考えを観察しましょう
純粋タクト、不純タクト 同上に陥る可能性が在る。全(100%)か無(0%)か思考の概念である。 タクト率、マンド率
心のエネルギー 仮説構成概念を元に説明しているため、影響に関与しない結論に達しがち。 費やす時間

★以下の表現は代替案がないため、表現の有害性を強調するに留める。

危険な表現 危険な点
脳が喜ぶ 衝動的な行動を助長する
ワクワク 同上
脳が萎縮する 脅迫的な行動を助長する
~力 予測にも影響にも説明にも役に立たない
注意の分割 注意を身体に割り当てて反芻への割当を減らす概念で、回避を誤推測させてしまう。

メタファの誘導について

メタファは、話し手の無理解により聞き手に誤推測させてしまう。危険な誘導と機能的な誘導を提示する。

メタファ 危険な誘導 機能的な誘導
スクリーンに思考を映す あなたは映画を見ている者なのです。映画を消せば白いスクリーンだけが残ります。 映画を観察しましょう。ときに映画に引き込まれてしまう感覚を感じましょう。ストーリを変えたり消すことはできません。
映画 同上 同上
ラジオのアナウンス ラジオを消せば静寂が訪れます。 ラジオの選局を変えたり消すことはできません。
ニュース 同上 同上
自動的なおしゃべり 自動的なおしゃべりを止めれば静寂が訪れます。 自動的なおしゃべりを変えたり消すことはできません。
雲と空 あなたは雲ひとつない青空なのです。青空になりましょう。台風は空を壊すことはできません。 雲を観察しましょう。雲に取り込まれてしまう感覚を感じましょう。雲の形を変えたり雲を排除することはできません。(空に関して言及しない)
泥水 あなたは水なのです。水になりましょう。 泥を観察しましょう。ちょっとでも動くと泥と水の境目が揺れ、ときに混ざります。
波と水 あなたは水なのです。水になりましょう。 波を観察しましょう。海は程度の差はあれど常に波打ち静まることはありません。
塩と海水 なし 塩は海水のしょっぱさを完全に知るために海水に溶けて一体になりました
思いは分泌物 思いは分泌物に過ぎません。 思いは役目を持った分泌物です。それが役立つ場合もあるし、胃酸過多になる場合もあります。
指月の喩 真実は指した指ではなく月なのです。指でなく月を見ましょう。 指差す行為とその意図を見ましょう。この月取ってきてという意図かもしれません。

その他の概念の、本稿の概念による説明

その他の概念 本稿の概念による説明
認知的フュージョン (非機能的な刺激の内容に対する)真実感、実在感が高い状態
literalization 同上
字義通りの解釈 同上の訳出
私的体験の回避 真実感、実在感を無くそうとする行動クラス
思い・感情の観察 数秒前の自分の思い・感情に対する柔軟な関係刺激の試行
思い・感情の実況中継 同上
ラベリング 思い・感情に名前をつける、柔軟な関係刺激の試行のテクニックの一つ
フュージョン 真実感、実在感が相対化される現象
思い・感情の外在化 同上
perspective taking フュージョンが関係刺激として確立されること
視点取得 同上の訳出
視座・視野・視点 同上の別の訳出
ウィリングネス 私的体験の回避の代替となる、機能的な行動クラス
アクセプタンス 同上(私的体験の回避に対することを強調している)
エクスポージャー アクセプタンスを発現させる一連の手続き
マインドフルネス 認知的フュージョンと私的体験の回避の代替となる、機能的な注意の向け方
概念としての自己 関係刺激の内容に依る真実感・実在感が中心となっている自己
プロセスとしての自己 関係刺激自体の強弱・生滅を認識している自己
文脈・視点としての自己 視点取得している自己、あるいは視点取得そのもの
参加者 プロセスとしての自己
観察者 文脈・視点としての自己
直示的フレーム課題 柔軟な視点移動
relational flexibility 柔軟な関係刺激の試行のスキル
関係反応的柔軟性 同上
関係フレーム 関係刺激
関係フレームづけ 関係刺激を発現させること
arbitrarily applicable relational responding 同上
恣意的に適用可能な関係反応 同上の訳出
言語共同体 人間という種に特有な世界。文化、社会とも言う
理由付け ルールとの一致という、社会的な般性強化子(社会的価値)に駆動された行動

考え枠組みを利用して得られる仏教上の知見

概要 説明
慈悲の瞑想 柔軟な視点移動と似ている。
慈悲の瞑想 オペラント条件づけを指し示している:好子が増加しますように。嫌子が減少しますように。好子の減少がなくなりますように。嫌子の増加がなくなりますように。
無住処涅槃 関係反応的柔軟性と似ている。
無為 反応妨害・アクセプタンスと似ている。
中道(快楽・苦行以外の道) マインドフルネス(私的出来事への特定の接し方)と似ている。
精進 ウィリングネス・コミットメントと似ている。
五蘊 先行刺激と似ている。
煩悩 「減少・喪失・否定恐怖症」と捉えることが可能。
好子嫌子の変化のこと。有無、増減、生滅、強弱、垢浄など。
死に対する怖れや希望 関係刺激の真実感に因る。
無記説 関係刺激として記載して存在可能性を雑に検討可能。
一人の生体は社会通念的には一人 弁別刺激S_Dと捉える。
一人の生体は瞬間瞬間別の生体 刺激クラス(概念)による刺激性制御と捉える。
有無の見(迦旃延経) 発達段階における「いないいないばあ」に既に現れている。
業自性正見 業を習慣・学習と対応させれば妥当:習慣(だけ)を自己とする。(連合学習理論における)学習(の結果だけ)を自己とする。
十二縁起 偏った見解が維持されるプロセスを説明したもの。(ティク・ナット・ハンの般若心経より)
無常 発生した関係刺激の強弱に着目することと捉える。
好子嫌子の増減が機能(行動のねらい)であることと捉える。
無我 実在感を相対化することと捉える。
前世 対象にどのような機能が発現しそうかを指し示す機能を持つ。例:あなたの前世は医師である→あなたには医師のような性格傾向が含まれている。
般若心経の「無受」 「受は実体としては存在しない」という意味であり、何かしらの機能を指し示す言語刺激としての「受」は否定していないと捉える。
身口意の三業 心に思った事は身体でやった事より重大とする業界関係者がいるが、思考の格上げ・認知的フュージョンであり誤りと捉える。
書く瞑想・まとめる瞑想 昔は紙がなかったので、脳内で整理されまとまっていくしかなかった。今はコンピュータ支援(computer-aided)によるシステムも開発可能。

参照先

コンテンツ 参照先キーワード
考え枠組み(モデル)とは 機能的文脈主義の科学哲学
関係刺激に対する考え枠組み 文脈的行動科学
心の位相的特徴 心の理論
直示deixis フレーム意味論
関係刺激 関係フレーム理論、RFT、アクセプタンス・アンド・コミットメント・セラピー、ACT
柔軟な視点移動 誤信念課題(心の理論)、直示的フレーム課題(Deictic Framing Task:DFT)(RFT)
有無の見 ティク・ナット・ハンの般若心経、迦旃延経、八不中道
煩悩 NHK こころの時代 唯識を生きる、五位百方

更新履歴

日付 変更内容
2019/1/6 初版
2019/1/24 図表を追加、構成を変更
2019/1/26 図表を追加
2019/2/6 説明を加筆修正
2019/2/8 説明を加筆修正
2019/2/9 図を追加
2019/2/10 構成を変更
2019/2/11 説明と図表を追加
2019/2/13 説明を修正
2019/2/17 構成を変更
2019/2/24 文言を修正
2019/2/26 文言を修正
2019/2/28 ACTの概念の横断的解釈を時間関係に変更
2019/3/4 文言を修正
2019/3/6 文言を修正
2019/3/7 文言を修正
2019/3/11 文言を修正
2019/3/13 文言を修正
2019/3/15 直示の時制とタクト/自己マンドがずれてしまう説明を追加
2019/3/17 プロセスに関して推測された状態を追加
2019/3/19 文言を整理
2019/3/20 タクト/自己マンドのズレを表化
2019/3/23 タクト/自己マンドのズレを移動
2019/3/26 説明を加筆修正

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