nakamura795

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関係刺激によるマインドフルネスのまとめ

関係刺激によるマインドフルネスのまとめ

Copyright 2019 (c) Takahiro Nakamura.

以下に、関係刺激の考え枠組みを利用してマインドフルネスの機能をまとめた。 また後半では具体例や反例を表で上げている。

  • 考え枠組み(モデル)とは
    • 私達はモデルによって世界(心・自身)を理解している。
    • 私達はモデルによって世界に影響を与えている。
    • 適用するモデルによって、理解と影響の度合いが異なる。
    • 理解と影響の度合いが高いとは、私達の目的達成のためにより役に立つことを意味する。
    • 低次なモデル:理解と影響の度合いが相対的に低いモデル。
      • 生得的なモデル
      • 文化によって獲得されるモデル(例:今このように行動すれば(しなければ)、良い(悪い)結果になるだろう。)
    • 高次なモデル:理解と影響の度合いが高いモデル。
      • 大学で習う心理学など
    • 高次なモデルを適用すべき理由
      • 意図してモデルを持たないと、低次のモデルが適用されてしまうため。
    • モデルは真実そのものではない。
    • 本稿では、心を理解し影響を与えるためのモデルを提示する。
  • 心の位相的特徴(位置関係の特徴)に対する考え枠組み
    • 生体と心は別である。
    • 発達という過程によって、生体に次第に心が形成されていく。
    • 自分の心から自分の心に直接影響を与えることは幾分可能。
    • 自分の心から他者の心に直接影響を与えることは現時点では不可能。
    • 心の理論:他者の心の状態、目的、意図、知識、信念、志向、疑念、推測などを推測する心の機能。
    • 心の理論が成立するのは、他者の心に直接影響を与えられない位相的特徴があるため。
    • 文脈:心が影響を受ける周りの環境をまとめた概念。
    • 他者の心には、文脈に依る関係刺激(後述)を提示して間接的に影響を与える。
    • 自分の心にも文脈に依る関係刺激を提示して、理解と影響を高める。
  • 関係刺激に対する考え枠組み
    • 行動:行動分析学の用語。衝動もこれに含む。
    • 言語行動:思考、考え、思い、感情、気分、衝動など。
    • 刺激の機能:刺激は、その内容に依る次の行動を促す機能を持つ。
    • 刺激の指し示し:刺激の内容を「刺激が指し示している内容」と表現する。
    • 関係刺激:複数の刺激を関係づけることによって新たな刺激を生成する仕組み。
    • 関係刺激の例:言葉、例え、メタファ、マインドマップ
    • 刺激機能の変換:関係刺激の内容に依る行動は、元のそれぞれの刺激の内容に依る行動とは大分異なる。
    • 直示deixis:発話される場面によって指示する内容が決定される言語表現。
      • 人称直示:私、あなた、彼、お母さん、いとこ、社長など。
      • 時間直示:今、過去、未来、今日、明日、今週、来月、来年など。
      • 場所直示:ここ、そこ、あそこ、右、上、前など。
      • 談話直示:
        • これ等:直前直後の内容。
        • それ等:話し手と聞き手のいずれかにしかない情報、あるいは仮定の内容。
        • あれ等:話し手と聞き手のいずれも知っている情報、あるいは記憶の内容。
    • 好子・嫌子行動分析学の用語。お金、地位など。
    • 概念:好子・嫌子の変化のこと。有無、増減、生滅、強弱、垢浄など。
  • 考え枠組みを利用して得られる一般的な知見
    • 実在感:刺激が指し示している内容が実在するように感じてしまう現象。
    • 実在感の例:言語刺激「梅干し」を提示すると梅干しに関する様々な体験が想起される。
    • 真実感:刺激が指し示している内容を真実と感じてしまう現象。
    • 生成された関係刺激が指し示している内容が持つ、存在可能性に関する性質。
      • 論理学的に存在不可能。
      • この世界の物理学的に存在不可能。
      • 現時点では存在しないが、努力、技術の発展等により実現可能。
      • 現時点で既に存在している。
      • 存在する世界または存在しない世界があり得て、この世界がどれに該当するか不明。
    • 関係刺激の実在感:関係刺激が指し示している内容が実在するように感じてしまう現象。
    • 関係刺激の実在感の例:言語刺激「梅干しを漬けましょう」を提示すると樽・瓶に関する体験が想起される。
    • 関係刺激の真実感:関係刺激が指し示している内容を真実と感じてしまう現象。
    • 関係刺激と一貫性:確立された関係刺激は、今度はそれ自体が一貫性がある、意味が正しい、意味が分かるような随伴性となり、以降の行動に影響を与える。このプロセスは幼少期から現在まで積み重ねられてきている。
    • 関係刺激の影響力:確立された関係刺激による言語的な随伴性は、言語以外の(実際の)随伴性よりも強い影響力を持つ。(臨床行動分析のABC p197より)
    • 確立された刺激関係を消すことの困難性:上記の理由より、確立された関係刺激の内容と反するような関係刺激は確立しづらく、抵抗反応性を受けることもある。(臨床行動分析のABC p195より)
    • 認知的誤学習が修正されにくい理由:同上。
    • 刺激の内容を変化させる試みの代償が大きい理由:同上。
    • 関係刺激への非効率的な影響の与え方:確立された関係刺激と反するかのような関係刺激を提示する。
    • 関係刺激への効率的な影響の与え方1:確立された関係刺激に新しい関係刺激を「加える」かのような関係刺激を提示する。
    • 関係刺激への効率的な影響の与え方2:確立された関係刺激による随伴性に反するような、(実際の)随伴性を指し示す関係刺激を提示して、対象を(実際の)随伴性の中に入れる。
  • 自分の心を理解し影響を与える方法
    • 柔軟な関係刺激の試行:以下の試行により、世界への理解と影響を高めることが可能。
      • 様々な関係刺激を生成して、特定の内容(それは世界に属していることも、していないこともある)を指し示す。
      • 関係刺激と内容の一致感を感じたり、妥当性を検証・確認する。
    • 一般的な煩悩の関係刺激(後述)を検討する(般化模倣を文章化して応用)。
    • 数秒前の自分の思い・感情に対して、柔軟な関係刺激の試行を実施する。
    • 自分の身体の感覚に注意を向けるトレーニングをする。(指先、腕、お腹、体幹、足、肺、鼻先)
    • 身体感覚に注意を向けるかのように、自分の思い・感情に注意を向け反応拡大する(シェイピングを応用)。
    • 柔軟な視点移動:「もし私が嫌いな人だとしたら」等をイメージする、人称・時間・場所・談話直示の柔軟性に関するスキルトレーニング。
    • 柔軟な視点移動の意義:関係刺激の一部成分は好子・嫌子と強結合しており、視点移動によって自他の苦痛に接近にする効果があるため、柔軟な関係刺激の試行のバリエーションを高める。
    • メタファの誘導について(後述)を検討する。
    • 自分にメタファを適用して、関係刺激の機能を理解する。
  • 考え枠組みを利用して得られる心理学上の知見
    • 心の位相的特徴と等位なメタファ:心理療法はバドミントンに似ている。訓練者は被訓練者のコートに入れないので身体的誘導ができない。訓練者のショット(内的行動)でシャトル(関係刺激)を飛ばし、被訓練者のショットを誘導(シェイピング)するか、良いショットと悪いショットを訓練者が実演して見せる(汎化模倣)。
    • 現実から逃げているわけではない:患者には関係刺激(私的体験)と現実が一つに見えてしまうため、私的体験から逃げたり、抑えようとしたり、制御しようとしたりしていることが、外からは現実から逃げているように見える。
  • 考え枠組みを利用して得られる仏教上の知見
    • 慈悲の瞑想は、柔軟な視点移動トレーニングと似ている。
    • 無住処涅槃は、関係反応的柔軟性と似ている。
    • 死に対する怖れや希望は、関係刺激の真実感に因る。
    • 無記説は、関係刺激として記載して存在可能性を雑に検討すればよい。
    • 一人の生体は、社会通念的には一人なので弁別刺激S_Dだが、仏教では瞬間瞬間別の生体なので刺激クラス(概念)による刺激性制御と捉える。
    • 有無の見(迦旃延経)に陥るのは、発達段階における「いないいないばあ」に既に現れている。
    • 業自性正見は、業を習慣・学習と対応させれば妥当。つまり:習慣(だけ)を自己とする。(連合学習理論における)学習(の結果だけ)を自己とする。
    • 十二縁起は偏った見解が維持されるプロセスを説明したもの。(ティク・ナット・ハンの般若心経より)
    • 無常は発生した関係刺激の強弱に着目すること、苦は好子嫌子の増減が機能(行動のねらい)であること、無我は実在感を相対化することと捉える。
    • 前世とは、この生体に発生した心に、どのような機能が発現しそうかを指し示す概念と捉える。例:あなたの前世は医師である→あなたには医師のような性格傾向が含まれている。
    • 般若心経の「無受」は、「受は実体としては存在しない」という意味であり、何かしらの機能を指し示す言語刺激としての「受」は否定していないと捉える。
    • 身口意の三業で、心に思った事は身体でやった事より重大とする業界関係者がいるが、思考の格上げ・認知的フュージョンなので誤りであると捉える。
    • 書く瞑想・まとめる瞑想:昔は紙がなかったので、脳内で整理してまとめる・まとまるしかなかった。今はコンピュータ支援(computer-aided)によるシステムも開発可能。

一般的な煩悩の関係刺激

機能的文脈主義では、行動を、文脈内で果たしている機能として理解する。 行動が環境内でどのような結果をねらいとしているかを検討すれば、 行動への理解と影響を高められる。(RFTをまなぶp12より) そのため、行動のねらいの例として、煩悩・症状を以下の表の見出しに分割して検討した。

人称/時間 好子・嫌子 変化 願望 行動 短期結果 長期結果 煩悩/症状
自分の お金が 増えて 欲しい - - 慢心↑a1
自分の ものが 失われるのは 守る - a1
自分の 現状が 低いままでは - - a1 不満
自分の 考えが 認められ たい 合う意見だけ見る 慢心→a2 a1 承認欲
自分の 考えは 正しい はずだ 同上 a2 a1 先入観
自分の 考えは すごい はずだ 同上 a2 a1 おごり
自分の アイデンティティ 認められ たい - a2 a1 プライド
自分の アイデンティティ 壊れるのは - a2 a1 プライド
周りから 承認 され たい - a2 a1 プライド
自分に 名誉が 与えられて 欲しい - a2 a1 プライド
自分だけが 承認 され たい - a2 a1 独占欲
価値観に 反するので あの人を下に 見る 軽蔑 a2 a1 軽蔑
価値観に 反するので あの人を下に 見る 蔑む a2 a1 侮辱
自分は 正当だから 悪いことをしても 良い 理由付け a2 a1 無反省
自分の 悪さよりもあの人の悪さが 重大な はずだ 理由付け a2 a1 無反省
あの人にあのとき良いことをしたのに 感謝され なかったのが - a2 a1 承認欲
他人と比べて 能力があることを確認し 続けないと いけない 確認 a2 a1 傲慢
あの人が自分の 地位を 貶めたのが 復讐 達成感 a1 憎しみ
あの人が自分を 思い通りに ならなくさせるのは 復讐 達成感 a1 怒り
あのとき あのように すれば 良かった - - a1 後悔
自分の 利益・立場を 守るために 偽る ごまかし - a1 ごまかし
自分の 利益・地位を 上げるために 騙す 騙し - a1 騙し
自分の お金を 出すのは おしい ケチる 安心感↑ a1 ケチ
自分の 利益・地位を 上げ・守り たい 相手に諂う - a1 へつらい
死んだ後は 極楽で 永遠に生き たい 信仰 安心感↑ a1
死んだ後は 地獄に 落ちたく ない 信仰 安心感↑ a1 怒り
死んだ後は 永遠の虚無に なりたく ない - - a1 怒り
死んだ後は 虚無なのだから この世では何をしても良い はず - - a1 虚無感
自分の 利益・地位を 独り占め したい - - a1 独占欲
仲間からいつも 拒絶されて いるのが - - a1 孤独感
お酒で 気分が 良くなって しまった 怠る 気分↑ a1 怠り
本番で 成功 しないと いけない - - 緊張
周りに 仲間が 居て 欲しい - - さみしさ
背反する2つが どちらも 増えて/減らないで 欲しい - - 悩み
勉強が 面倒なので さぼって してしまった 怠る 楽↑ 知識↓ 怠り
テストが 面倒なので いい加減に してしまった いいかげん 楽↑ 無反省↑ いいかげん
あの人が どのように なっても 関係ない - - 無反省↑ 無責任
あの人だけが 利益・地位を 上げるのは だだをこねる 獲得する 嫉妬感↑ 嫉妬
現在が このような 状態なのは - - 悲しみ
現在を このような 状態に したい - - 寂しさ
他人と比べて 低く見られ 続けるのが 紛らわす a2 劣等感↑ 劣等感
自分の この 部分が - - うつ↑ 落ち込み
未来に あのように なるのは - - うつ↑ 不安
直後に うつが 深刻化するのは - - うつ↑ うつ
未来に ひどさが 増してしまうのは - - うつ↑ ※1
周りに 迷惑を かけているのが 周りを回避 安心感・希望↑a4 絶望・罪悪感↑a3 罪悪感
直後に パニック発作 発生するのは 内部感覚から回避 a4 a3 パニック
直後に 不安が 増してしまうのは 回避 a4 a3 不安障害
直後に人に会うことによって 恐怖感が 増してしまうのは 回避 a4 a3 対人恐怖
直後に広場に出ることによって 恐怖感が 増してしまうのは 回避 a4 a3 広場恐怖
発表の直後に 恥ずかしさがが 増してしまうのは 回避 a4 a3
直後に死ねば この痛みから 解放される だろう 予期 a4 a3 ※2
直後に死ねば 心の安らぎが 訪れる だろう 予期 a4 a3 ※2
儀式をしないことによって 不潔感が 増すのが 儀式 a4 a3 潔癖症

※1:臨床行動分析のABC p186より ※2:臨床行動分析のABC p189より 慢心↑a1:プライド、自分への執着や自己へのこだわりが増す。 慢心→a2:アイデンティティが保たれる。 安心感・希望↑a4:安心感・希望が訪れる。 絶望・罪悪感↑a3:絶望・罪悪感・不安感・恐怖感・孤独感が増す。

主体的な行動を利用することで、他の煩悩や症状の影響力を相対化させ無力化させることができる。主体的・自律的な行動も、環境との相互作用で学習されたものである。

人称/時間 好子・嫌子 変化 願望 行動 短期結果 長期結果 煩悩
自分の主体性が 承認 されるのは 嬉しい 主体的に行動する - 主体性・自律性↑ 価値
自分の主体性が 尊敬 されるのは 嬉しい 同上 - 同上 同上
自分の主体性で 親和・交流が 深められるのが 嬉しい 同上 - 同上 同上
自分の主体性で 自然・環境が 守られるのが 嬉しい 同上 - 同上 同上
自分の 価値が 高まるのが 嬉しい 同上 - 同上 同上
自分の 自尊心が 高まるのが 嬉しい 同上 - 同上 同上
自分が 自己実現 するのが 嬉しい 同上 - 同上 同上

メタファの誘導について

メタファは、その機能(メタファの意図)を外した解釈を相手にされる危険性がある。 危険な誘導と、危険性を回避する誘導を提示する。

メタファ 的を外している誘導 機能的な誘導
スクリーンに思考を映す あなたは映画を見ている者なのだ。映画を消せばスクリーンだけ。 映画を観察しましょう。映画を好きにさせておきましょう。ときに映画に引き込まれてしまう感覚を感じましょう。ストーリを変えたり消すことはできません。
映画 同上 同上
ラジオのアナウンス ラジオを消せば静寂が訪れる。 ラジオの選局を変えたり消すことはできません。
自動的なおしゃべり 自動的なおしゃべりを止めれば静寂が訪れる。 自動的なおしゃべりを変えたり消すことはできません。
雲と空 あなたは雲ひとつない青空なのだ。青空になりましょう。 雲を観察しましょう。雲を好きにさせておきましょう。雲に取り込まれてしまう感覚を感じましょう。雲の形を変えたり雲を排除することはできません。
泥水 あなたは水なのだ。水になりましょう。 泥を観察しましょう。ちょっとでも動くと泥と水の境目が揺れ、ときに混ざります。
波と水 あなたは水なのだ。水になりましょう。 波を観察しましょう。海は程度の差はあれど常に波打ち静まることはありません。
塩と海水 なし 塩は海水のしょっぱさを完全に知るために海水に溶けて一体になりました
思いは分泌物 思いは分泌物に過ぎない。 思いは役目を持った分泌物です。それが役立つ場合もあるし、胃酸過多になる場合もあります。
指月の喩 真実は指した指ではなく月である。指でなく月を見よう。 指差す行為とその意図を見よう。この月取ってきてという意図かもしれません。
誘導 的を外している点 機能的な誘導
(思考・感情・観念に)しがみついている 自己責任論、自己嫌悪を助長する 取り込まれている・乗っ取られている・ハイジャックされている・囚われている
思考を押しのける 思考の発生/非発生は結果・状態であり直接制御不可能 思考を持つ
思考を手放す 同上 思考に乗っ取られていることに気づく
思考をなくす 同上 思考を利用する
自分で想像・妄想した 同上 内部から想像・妄想として湧き上がってきた
〜のために 同上 〜と共に
苦しみを切り抜ける 回避的な試みを助長する 苦しみと一緒に存在する、と表現する
苦しみを乗り越える 同上 同上
苦しみをやり過ごす 同上 同上
あなた フュージョンを促さない あなたのマインド・自動思考・侵入思考・内的話し手
視点を感じる 主体と客体を混同する 視点から観察する

的を外した表現と代替案

スピリチュアル業界・自己啓発業界・宗教業界・心理学業界に蔓延している以下の表現は的を外している。 これらは聞いた人の非機能的な思いや行動を助長する危険性が高い。 危険性を回避するため代替案を提示する。 (蔓延しているのは各業界が悪いのではなく、私たちの文化が体験の回避とコントロール方略を支持しているため)

表現 的を外している点 代替案
考えない、考えるな 考えの発生/非発生は結果・状態であり直接制御不可能 発生した考えの強弱・生滅を観察してみよう
反応しない 同上 同上
参与しない 同上 同上
反芻しない 同上 同上
判断しない 同上 同上
評価しない 同上 同上
力まない 同上 同上
避けない 同上 同上
妄想しない 同上 同上
思わない 同上 同上
比較しない 同上 同上
気にしない 同上 同上
求めない 同上 同上
怒らない 同上 同上
怒りは心のムダづかい 同上 同上
争わない 同上 同上
決めつけない 同上 同上
しがみつかない 同上 同上
固執しない 同上 同上
囚われない 同上 同上
繰り返さない 同上 同上
自己嫌悪に陥らない 同上 同上
自動運転を止める 同上 同上
自動操縦を止める 同上 同上
自動運転を停止する 同上 同上
自動操縦を停止する 同上 同上
ノイズを遮断する 同上 同上
雑念を失くす 同上 同上
反応パターンを変える 同上 同上
思考パターンを変える 同上 同上
思いを捨てる 同上 同上
思いを手放す 同上 同上
思いを落とす 同上 同上
思いが落ちる 同上 同上
ラベリングしない 同上 同上
名付けない 同上 同上
葛藤に参加しない 同上 同上
価値観を超える 同上 同上
思考を超える 同上 同上
思考の次元を超える 同上 同上
感情を認めてあげると無くなる 同上 同上
感情を認めてあげると昇華する 同上 同上
少欲知足 同上(欲の発生) 同上
言葉に過ぎない 言葉の影響を軽視している 言葉の影響を説明する
概念に過ぎない 同上 同上
思考は現実ではない 同上 同上
(悟り・目覚めなどは)思考ではない 同上 同上
毒矢の喩え 回避的な試みを助長する(毒矢を外さねば) 回避的な試みの代償を強調する
私は思考ではない 同上(思考を排除すれば本物の私になれる) 同上
反応に過ぎない 同上 同上
避難する 同上 同上
光に包まれる 同上 同上
ありがたい 同上(全てに感謝すれば救われる) 同上
注意の分割 同上(注意を分割すればよくなる) 同上
自動運転が止まる プロセスの一部/全体が止まると誤解させる プロセスを観察することを強調する
Beingモード 同上 同上
あるがまま 何がそうなのか説明不足・説教的 関係刺激を観察してもらう
ありのまま 同上 同上
降参する 何からそうするのか説明不足 発生済の関係刺激は直接制御不可能であること
筏の如く 筏が不完全、大多数は川を渡る前か途中 妥当な筏(考え枠組み)を提示する
語りえぬものについては沈黙せねばならない 語り足りない 考え枠組みで語り尽くす
思考は実現する 仕組みについて説明不足 考え枠組みで説明する
原因と結果 同上 同上
法灯明 法について説明不足 同上
今ここ 説明不足 同上
脳が喜ぶ 衝動的な行動を助長する 表現の有害性を強調する
ワクワク 同上 同上
脳が萎縮する 脅迫的な行動を助長する 同上
実在論 真実感、実在感を相対化する試行を阻害する 同上
今ここ プロセス・随伴性の観察を阻害する 同上
過去・未来は存在しない 同上 同上
自分原因説 自己責任論、自己嫌悪を助長する 同上
自灯明 同上 同上
あなたは犠牲者ではない 同上 同上
あなたが選択した 同上(選択した自分が悪いのだと誤解させる) 同上
思考は現実ではない 同上(思考している自分が悪いのだと誤解させる) 同上
不安は現実ではない 同上(不安を感じている自分が悪いのだと誤解させる) 同上
現実から目をそらしている 同上(目をそらしている自分が悪いのだと誤解させる) 同上
現実から逃げている 同上(逃げている自分が悪いのだと誤解させる) 同上
認知再構成法 今の認知はダメであると誤解させる 同上
~力 理解にも影響にも説明にも役に立たない 同上
あたりまえ 何がそうなのか説明不足 同上

その他の概念の、本稿の概念による説明

その他の概念 本稿の概念による説明
認知的フュージョン (非機能的な刺激の内容に対する)真実感、実在感が高い状態
literalization 同上
字義通りの解釈 同上の訳出
私的体験の回避 真実感、実在感を無くそうとする行動クラス
思い・感情の観察 数秒前の自分の思い・感情に対する柔軟な関係刺激の試行
思い・感情の実況中継 同上
ラベリング 思い・感情に名前をつける、柔軟な関係刺激の試行のテクニックの一つ
フュージョン 真実感、実在感が相対化される現象
思い・感情の外在化 同上
perspective taking フュージョンが関係刺激として確立されること
視点取得 同上の訳出
視座・視野・視点 同上の別の訳出
ウィリングネス 私的体験の回避の代替となる、機能的な行動クラス
アクセプタンス 同上(私的体験の回避に対することを強調している)
エクスポージャー アクセプタンスを発現させる一連の手続き
マインドフルネス 認知的フュージョンと私的体験の回避の代替となる、機能的な注意の向け方
概念としての自己 関係刺激の内容に依る真実感・実在感が中心となっている自己
プロセスとしての自己 関係刺激自体の強弱・生滅を認識している自己
文脈・視点としての自己 視点取得している自己、あるいは視点取得そのもの
参加者 プロセスとしての自己
観察者 文脈・視点としての自己
直示的フレーム課題 柔軟な視点移動
relational flexibility 柔軟な関係刺激の試行のスキル
関係反応的柔軟性 同上
先行刺激 刺激
関係フレーム 関係刺激
関係フレームづけ 関係刺激を発現させること
恣意的に適用可能な関係反応 同上
言語共同体 人間という種に特有な世界。文化、社会とも言う
理由付け ルールとの一致という、社会的な般性強化子(社会的価値)に駆動された行動
コミットメント 主体的な行動

参照先

コンテンツ 参照先キーワード
考え枠組み(モデル)とは 機能的文脈主義の科学哲学、文脈的行動科学
心の位相的特徴 心の理論
関係刺激 関係フレーム理論、RFT、アクセプタンス・アンド・コミットメント・セラピー、ACT
直示deixis フレーム意味論
煩悩 NHK こころの時代 唯識を生きる、五位百方
柔軟な視点移動 誤信念課題(心の理論)、直示的フレーム課題(関係フレーム理論)
有無の見 ティク・ナット・ハンの般若心経、迦旃延経、八不中道

Copyright 2019 (c) Takahiro Nakamura.